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アザラシ研究リハビリセンター

 

北海沿岸汚染の実態と、アザラシ研究リハビリセンター
Polluted North Sea coast & Seal Rehabilitation and Reserch Center:

●9月23日 オランダ・ピーターバーレン
<September 22> Pieterburen NETHERLANDS

我が子のように面倒を見るHartさん
Let's keep seals !
我が子のように面倒を見るHartさん。 Let's keep seals !

有害物質からアザラシを救え!

オランダ北部、北海沿岸の小さな町ピーターバーレンに「アザラシ研究リハビリセンター」があります。

1989年、北海沿岸の8ヶ国から、アザラシの大量死が報告され、その年1年間に、北海に投棄された有害物質の量は、亜鉛28000トン、鉛12000トン、ヒ素95トン、水銀75トン、カドミウム335トン、これに都市排水が加わり年間1億トンにも達したと言われています。

「死んだアザラシの体内を調べてみると、ダイオキシンなどの有害物質が大量に検出されました」有害物質を含んだ魚を食べたアザラシが死んでいきます。親を失ったアザラシの赤ちゃんが、北海沿岸に置き去りになり、「アザラシ研究リハビリセンター」のスタッフは救出に乗り出しました。

この「アザラシ研究リハビリセンター」というのは、Lenne Hartさんというひとりの情熱的な女性が、1971年からアザラシの面倒を見始めたことからスタートしています。「学生時代に傷ついたアザラシを見たことが本当の始まりといえば始まりです。以来アザラシの世話を始め、もう30年になります」(Hartさん)。そのたゆまない活動により、現在では年間200頭以上のアザラシの面倒を見、35人の職員、そして常に世界中から応募の絶えない約100名を越すボランティアの人たちで構成される大きな組織に発展してきているのです。

干潟などに取り残され、弱ってしまった赤ちゃんアザラシが発見されるとセンターのスタッフが救出に駆けつけ、センター内で専門の治療を受けさせます。ここでは血液検査など人間並みの検査が行われ、他の病気や障害がないかもチェックしています。そして、元気を取り戻したアザラシは発見者の手で無事海へと帰されるのです。

ちなみにセンターに保護されたアザラシは、発見者の名前で呼ばれています。どうしたらアザラシたちの存在をもっと認識してもらえるようにできるか、たゆまぬ努力を重ねるHartさんたちの実に細やかな心使いがよくわかるエピソードではないでしょうか。

この「アザラシ研究リハビリセンター」のあるピーターバーレンは、ワデン列島をのぞむワデン海近くあり、浅く、最深でも10メートル足らずという環境から、多くの生き物たちのサンクチュアリとなっている海域をテリトリーに持ちます。ゴマフ・アザラシ(Gewone Zeehond)と呼ばれる我が国の“銭形アザラシ”とよく似たアザラシを中心に多くの種類のアザラシが生息しており、本来なら北海は彼らの楽園であったはずです。

ところが人間同様、食物連鎖の頂点に立つがゆえ、環境汚染の影響をもろに受けることで、免疫力の低下という深刻な事態に陥りつつあるというのです。人間は「自分の播いた種」ですから汚染の責任を持つのは当然でしょうが、彼らには何の罪もありません。

「アザラシ研究リハビリセンター」だけに任せておいてよいのでしょうか!

アザラシ研究リハビリセンターのみなさんと
“現代”の風車とPRIUS
アザラシ研究リハビリセンターのみなさんと。 “現代”の風車とPRIUS。

Seal Rehabilitation and Reserch Center is located in a small town Pieterburen along the coast of the North Sea in north area of Holland.

In 1989, that a large number of seals were killed by contaminated fish that they ate was reported in eight countries along the coast. Seals that lost their parents in the accident were left there, when people at Seal Rehabilitation and Reserch Center found and rescued the puppies.

Let's keep seals away from harmful objects!

9月23日<September 23>

孤独な赤ちゃんアザラシを我が子のように見守るハートさん

北海に面するオランダはピーターバーレンという小さな小さな町に「アザラシのリハビリセンター」はありました。

動物が大好きで、「いじめられている動物を見たら我慢できない子供でした」。結局それを生涯の役目と自らに課して今日まで来てしまった、というRenne Hartさん。今でこそ多くの方々の支持を得て、数多くのアザラシを救えるようになりましたが、ここに至るまでの苦労は並大抵ではなかったはずです。それでも続けてこられたのは、アザラシたちの可愛らしさに秘密があるのかもしれません。同じ海生のイルカたちと同様、彼らは人間に特別な影響を与えてくれるようです。

「赤ちゃんアザラシが自立するには条件が必要です。万が一早産だったり、親が病気で死んでしまったりと、アクシデントに見舞われた場合、生存する確率は極端に低くなります。また、北海の汚染でアザラシたちの免疫力が大幅に低下してしまったという公式なデータもあります。そういった様々な要因で、自立できなくなってしまったアザラシの赤ちゃんたちに自立の手をさしのべるのが私たちの役目です。ただしあくまで手助けをするだけです。」(Hartさん)。

23 September, 2000

A rehabilitation centre for Seals in a tiny town

A baby seal needs certain conditions to survive.

Bad circumstances like being born earlier than supposed to be or left alone on the beach at ebb tide or having lost his mother extremely lower the probability of its life.

Also there is an official data showing that the polluted North Sea have dramatically lowered immunogen of seals. Our role here is to give our hands to seals which can no longer be independent on their own due to unhappy circumstances and that's all we should do for them."

(Lenne Hart at Stichting Zeehondencreche Pieterburen)


今日の隊長のひとこと
<Today's Yokota's comment.>

『「自然と共生するには、“全て”ではなく“半分半分”おりあって行くことが大事です」というHartさんの言葉に、実際に最前線で活動している方でなければ言い切れない重みを感じました。』

 


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