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環境文学「木を植えた男」の現場を訪ねる<フランス> Present version of The Man Who Planted Trees |
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自分で森を造る。現代版「木を植えた男」ManosqueのBoniniさん。 | 松や檜を中心に3カ所に分けて4,500本。若木のうちは動物に食べられたり、風でおれたり……。 |
Manosqueから北西へ約数10km、小さな農村Revest-du-Bion(レベスト・デュ・ビオン)。この村からさらにクルマで約10分の所にEmilien Bonini(エミリアン・ボニーニ)さん、85歳が住んでいました。Emilienさんこそ、木を植え続けている現代版「木を植えた男」だったのです。
なにがBoniniさんに木を植える決心をさせたのか? 興味本位の失礼な質問にも淡々と答えてくれるところは、まさに物語の主人公さながら。その答えというのは「私は先の大戦でドイツ軍の捕虜になりました。毎日森で働かされたことで、森が好きになり、生きて帰れたならいつしか自分で森を造ろうと思ったのです」 さすがに現在では勝手に他人の山に木を植えるわけには行きません。そこで彼は仕事をリタイア後、さっそく101ヘクタールの土地を買い、木を植え始めたというわけです。ただ物語と違うのは、長年連れ添った、良き理解者の奥様がいるということ、また、村に出れば暖かい隣人達にいつで会えるということでしょう。 すでにBoniniさんは4,500本の木を植え、今も次々と木を植えています。最初に植えた木はすでに独り立ちし、あとは年月が立派な大木へと育てて行ってくれるでしょう。もしかするとBoniniさんは自分の造った“森”を見ることが出来ないかもしれません。 でも、まるで「そんなことは関係ないね」という表情で今日も可愛い木々たちを黙々と見回るBoniniさんの姿に、「なぜ植えるのですか?」などという質問をしてしまったことを恥じる思いでした。 |
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現代の「木を植えた男」は孤独ではありませんでした。奥さんのSezanneさんと。 | プロバンス地方のおなじみの風景、「鷲の巣村」をバックに。 |
More than thirty books of various types like essay and film scenario were written by a talented environmental literary man of blessed, Jean Giono. His most famous work The Man Who Planted Trees have been translated into at least 12 languages.
Giono used to love natural beauty of Manosque and created a shepherd for the book, while there lives a man now who is said to have planted as many as 4,500 young plants just like the shepherd did in the book. So why do not we meet him in his forest? |
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