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新環境都市ベルリン

 

21世紀型都市造りに学ぶ
21st century-styled urban city with environmental strategies embedded:

●10月28日 ドイツ・ベルリン
<October 28> Berlin GERMANY

1945年5月2日、旧ソ連軍がなだれのようにBerlin(ベルリン)の中心部Brandenburger Tor(ブランデンブルグ門)に到達しました。第2次世界大戦の終結は同時にBerlinを悲劇の都市に変えてしまったのです。

以来、Brandenburger Torを境界線として東西ドイツを分断するBerlinの壁は45年間の長きに渡り、人類の「負」の遺産として悲しい運命を背負ってまいりました。

1989年11月9日、それは世界中が歓喜に包まれた時でした。「Berlinの壁」が取り壊されたのです。翌1990年10月3日、東西ドイツ統一が実現され、新生ドイツが誕生しました。あれから10年、Berlinは、未来都市として世界一の環境首都に変身しつつあります。


Berlin
Berlin
Brandenburger Tor(ブランデンブルグ門)は工事中でしたので、Siegessaeule(戦勝記念塔)脇を走るPRIUSの図、をお送りします。 そしてBerlinといえば外せない、“Berlinの壁”。負の遺産ということで、こぞって取り壊したため、残っているのはごくわずか。
 
Berlin
Berlin
“ヨーロッパ一の工事現場”を案内してくれた環境NGO、BUNDのメンバーMartin Schlegel(マルチン・シュレーゲル)さん。 新首都の建設計画を紹介するプログラム、Info Boxのパビリオン。場所はPotsdmer Platz(ポツダム・プラッツ)の一等地。

「少しでも環境に優しい街つくりを行ってもらうため、建設計画を持つ企業に様々な提案を行っています。外装にアルミやプラスチックをなるべく使わないようにしてもらうとか、マテリアル面で問題になるような新建材を使わないとか。また、太陽熱を利用して冷暖房エネルギーの低減を図ってもらうなど、実に様々な分野で環境に優しい建物が出来るようにアドバイスしています」環境NGO、BUND(Bund fuer Umwelt und Naturschutz Deutschland )のメンバーMartin Schlegel(マルチン・シュレーゲル)さんに現在の“環境首都”を紹介してもらいました。

Berlinが今、いかにめまぐるしく変貌しているかは、新首都Berlinの建設計画の実態を紹介するためだけにPotsdmer Platz(ポツダム・プラッツ)の一等地に、Info Boxというパビリオンを造ってしまったくらいですからおして知るべしでしょう。毎日毎日それこそ世界中から訪れる人々に、21世紀の新首都を分かりやすく、そして、現在まだ工事が始まっていない地区の未来像などを紹介しているのです。

すでに完成した多くの建造物では、外壁にテラコッタといわれる自然の素材を使ったタイルを貼り、耐候性を高めながら、同時に塗装を不要にしたり、二重ガラスの窓を採用して、断熱性を高め冷暖房に使うエネルギーを低減するなど、環境にも優しい建物を増やすことが出来たといいます。

ちなみに、まだ街自体は建設途中なのですが、工事車両専用の橋を架け特別に誘導する方法や、建設資材の搬入、保管方法を工夫するなどにより、大規模な建設計画ながら環境に優しい建築方法を採ったとしてEUの「ヨーロッパ環境賞」を受賞しているそうです。


Berlin
Berlin
Info Box屋上から旧西Berlin側を見る。手前工事中部分が旧東側にあたる。 ヨーロッパ初の信号機があった場所を記念したモニュメント。戦前のBerlinの栄華が伝わってくる。
 
Berlin
Berlin
Horn-Quartettが演奏する中、エコ・ミッションPRIUS号が宮殿に到着。 寺田&加藤隊員のコンビでミッション報告をさせていただきました。

さて、本日はエコ・ミッションのドイツ訪問を記念して、ドイツ・トヨタさんになんとSchloss Charlottenburg(シャー・ロッテンブルグ宮殿)で歓迎の式典を開催していただきました。

ドイツ・トヨタの田中満雄社長のご挨拶、そしてお忙しい中駆けつけていただいたトヨタ自動車の上坂凱勇専務取締役からもご挨拶をいただき、大変ありがとうございました。また、会場をセッティングしていただいた多くの関係者の皆様、ありがとうございました。そして、会場を華やかに盛り上げてくれたThe United World Philharmonic Youth OrchestraのHorn-Quartettの皆さん、そして美しいバイオリンソロを弾いてくれた三和 愛さん、どうもありがとうございました。

皆様の声援を胸に、ゴールのハノーバーを目指して安全運転でラストスパートしたいと思います。


Berlin
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ご挨拶をいただいたトヨタ自動車、上坂凱勇専務取締役。 エコ・ミッション歓迎会を開いていただいたドイツ・トヨタ、田中満雄社長。
 
Berlin
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The United World Philharmonic Youth OrchestraのHorn-Quartettの皆さん、そして三和 愛さん、美しい演奏をありがとう。 Schloss Charlottenburg(シャー・ロッテンブルグ宮殿)前で記念撮影。トヨタの皆様もありがとうございました。

With a wall called "Berlin wall" removed, East and West Germanys were united at last and the Federal Republic of Germany was newly-born on October 3, 1990.

Berlin has been working its way to be a great environmental-friendly future city after a long dark age which was ended 10 years ago.

We will look around the newly established capital of Germany which might play an important role in EC in 21st century on the PRIUS to see their action.


10月28日<October 28>

“ヨーロッパ一の巨大な工事現場”ベルリン。

今年、首都機能の移転で名実ともにドイツの首都となったBerlin。18世紀のプロイセン王国時代からの首都として華やかなスポットライトを浴びた一方で、第二次大戦後の冷戦による東西分断という悲劇まで、この街は常に話題を集めてきました。

そして、ドイツ中が歓喜につつまれた1989年11月9日。「ベルリンの壁」は取り壊され、新生ドイツの首都の時代を迎えたのでした。それから11年の歳月が経ち、Berlinに真の首都の称号を与える時が来たのです。

街中は至る所で工事が行われています。まさに「ヨーロッパ最大の工事現場」です。そこで、注目されるのが、次代を担う新しい建物や、道路、鉄道などに対してどのような環境対策が取り入れられているのか、でした。

エコ・ミッションは、ドイツ政府からの資金が導入されていない組織としては最大という環境NGO、BUND(Bund fuer Umwelt und Naturschutz Deutschland )のメンバーMartin Schlegel(マルチン・シュレーゲル)さんの協力を得て、毎日のように景観を変えつつある(そう、新首都はまだ建設中だったのです)“環境首都”Berlinの実態を探りました。

BUNDのメンバーはInfo Boxという新首都の建設計画を紹介するプログラムの建物の中で、そして実際のフィールドで、毎日山のように訪れる国内や海外からの視察団に新首都の紹介をするボランティアを行っているのでした。

28 October, 2000

Berlin ? the largest construction work site in Europe at present:

With metropolitan functions transferred to the town this year, Berlin has become capital of Germany both in name and reality. Eleven years after a removal of Berlin wall, Berlin was finally given a title of true capital.

Construction works are seen in every place in this country now. It must be the largest construction work site in Europe at present. By the way, is their any good with new generation buildings, roads or rail facilities that are under construction now for environment?

Our mission today was, with Martin Schlegel, a member of BUND (Bund fuer Umwelt und Naturschutz Deutschland) as a navigator, to explore this "environmental-friendly metropolitan": actually it was still under construction and was changing everyday in its appearance.

 


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