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木の上のコラムニスト

 

木の上のコラムニスト

幻想的な森を抜け、ジョンさんに会いに行きます 21世紀のエコヒーロー、ジョン・ギャスライトさん

今回は日本の自然に憧れてカナダからやってきたコラムニスト・ジョン・ギャスライトさんと一緒に自然や環境、これから私達が真剣に考えていかなくてはいけない未来のことなどについて色々とお話をしました。ギャスライトさんは愛知県瀬戸市の森林の中で間伐材や味噌樽の廃材を使って作ったユニークな家(味噌樽ツリーハウス)に奥さんと二人のお子さんの家族4人で住んでいるちょっと変わった?森を愛するとても素晴らしく気持ちのいい方でした。

ギャスライトさんは現在本業の執筆活動とは別にツリー・クライミング・ジャパン(以下TCJ)を運営されています。ツリー・クライミングとはロープやハーネス、カラビナなどを巧みに使い体重移動により木に上っていくというものです。このスポーツはアメリカをはじめカナダやドイツ、デンマーク、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドなどで盛んに行われている新しいタイプのレクリエーション・スポーツです。しかし、ツリー・クライミングはただ木に登るといっただけのものではありません。ギャスライトさんは言います「木には不思議な力があって、私達に勇気を与えてくれます。また、木と触れ合うことによってより自然に対する感謝や喜びを感じることができます。」さらにTCJではフィジカル・チャレンジャー(TCJでは身体障害者のことをこう呼んでいます)の方々にも積極的にツリー・クライミングに挑戦させています。それは、ギャスライトさん自身が原因不明の難病・強直性脊椎炎だったからであり、奇跡的にその病気を克服したことによります。自分が持つ夢を何とか実現させたいという強い気持ちから難病を克服したギャスライトさんは、自分と同じような境遇で次の世代を担う人たちにも夢持たせてあげたいと語っていました。

あるとき、60歳になる女性の夢をかなえるべく、大きなセコイヤの木に自作のピープルバッグを使って登ったことがあります。人ひとりを背負って森に入り、木に登る。並の体力、精神力ではできることではありません。それでもジョンさんは、「ウエイトリフティングより楽しいよ。」と軽々と笑顔で話します。横田隊長もそのピープルバッグに乗せて、ジョンさんに背負ってもらいました。「ジョンさんの背中の温かみが伝わってきて安心するね。」と隊長はいいます。ジョンさんも「背負っていると、会話ができたり、手を後ろに伸ばせばスキンシップもとれる。これ、いいアイデアでしょ。」

新幹線の車窓から見えた味噌樽をいくつも持ってきてリサイクル セコイヤの木を登りにいったときの写真を見せていただく

現在、日本には豊かな森林がいたるところに残されています。こうした背景には日本が過去に行った政策が考えられます。日本では約30年前、輸入材に対し規制緩和を行いました。日本で使われる木材のほとんどは海外からの輸入でまかなっていたのです。その結果、現在この豊かな森は日本の各所に残されているのです。ギャスライトさんは言います「日本には誰も知らない銘木が数知れずあります。しかし手入れをしなくては、この木たちは枯れていってしまいます。このスターの木達を21世紀の次の世代に残さなくてはいけません。またアメリカでは、森をまったく手をつけないものから人間が手を入れバランスをとるものなど5段階くらいに分け、管理しています。日本もそうしたほうがいいですね。」そろそろ、こうした次の世代(未来)を見据えたものの考え方、ものの残しかたをすべての人が考えなければいけない時期にきているのかもしれません。

そんな中、今回の面白いエピソードのひとつをお話します。ギャスライトさんの家は一部大きな味噌樽の廃材を使って出来ているのですが、その臭いにつられて来たのか木の壁を掘ってスズメバチが巣を作ってしまいました。ちょうど壁の中は中空になっておりその壁の中をハチがブンブン飛び回るようになったのです。そのうち今度は家の中に向かって穴を掘り始めついには家の中をブンブンやるようになってしまいました。これは大変と何とか対処法を考えたのですが、常日頃子供たちに動物を殺しちゃいけないよと教育しているため殺すわけにもいかず大変に悩みました、そして思いついたのは巣の近くで毎日ロックンロール・ミュージックを大音量で鳴らすことでした。時にはバグパイプを自分で吹いたりしたそうです。その結果約1週間後にスズメバチ達は一匹ずつすべての子供を連れ新たなる地へ引越していったそうです。私達もそのバクパイプの音色を聞かせてもらいましたが、やはりあれを毎日間近でやられたら引越しするのではないかと納得させられました。

私達の周りを取りまく環境が着々と悪い方向へ変化していっている中、環境自身もスズメバチと同じようにこのままでは新たなる地を探さなくてはいけなくなるのかも知れません。

ジョンさんのおじいさんはいいました。
「悩んだことがあったら、森と相談したらいいよ。」

「4WDのハイブリッドカー、最高ですね」とジョンさん ジョンさんの森に連れていってもらいました

The columnist on a tree

It talked variously about the future which we have to consider earnestly nature, environment, and after this together with the columnist who yearned nature of Japan, and came from Canada, Mr. John. He lives in the unique house made using thinning material or the scrap wood of bean paste slack in the forest in Seto-city, Aichi with four families of his wife and two children.

He is managing Tree Climbing Japan (TCJ) apart from vocational writing activities now. A tree climbing uses a rope, harness, a carabiner, etc. skillfully, and goes up to a tree by weight movement. This sport is a recreation sport new type currently briskly performed in Canada, Germany, Denmark, Finland, Australia, New Zealand, etc. including the United States. However, a tree climbing is not only what merely reaches a tree. He says. "There is wonderful power in a tree and courage is given to us. Moreover, the gratitude and the joy which receive automatically can be felt by coming into contact with a tree. " Physical challengers are also made to challenge a tree climbing positively by TCJ further. That is because he had the incurable disease of cause non-Ming, and is because the illness was conquered miraculously. From the strong feeling of wanting to make the dream which he has realized somehow, he who conquered an incurable disease was saying that he wanted to also give a dream to those who bear thnext generation in the same circumstances as themselves.

The tree of a big sequoia has been reached using its own People bag at a certain time to fulfill the dream of the woman who is 60 years old. One man is carried on the back, it goes into woods, and a tree is reached. It is not possible at ordinary physical strength and emotional strength. John still says lightly with smile, "It is more pleasant than weightlifting." Captain Yokota also put on the People bag, and he had John carry on the back. A captain says, "Is the warmth of John's back transmitted and does he feel easy?" Also John "a personal contact can also be taken, if it is carrying on its back, and conversation will be made or a hand will be lengthened back. It is this good idea."

Now, the rich forest is everywhere left behind to Japan. For such a background, the policy which Japan performed in the past can be considered. In Japan, it deregulated to import material about 30 years ago. Most wood used in Japan was provided with import from overseas. Consequently, these rich woods are left behind to every place of Japan now. He says. "The precious wood that nobody knows in Japan. However, if it does not repair, these trees will wither. Don't leave the generation next to the 21st century these trees." It may be coming to the time when all people's have to consider how to leave a view and a thing although gazed at such a next generation (future) soon.

Mr. John's grandfather said. "What is necessary is just to consult with woods, if it has worried."

 


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