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普段通りのにぎやかさで

 

防災リゾート道路<ガルベストン島>(6月17日)

ここガルベストン島はメキシコ湾に臨む全米でも有数の臨海リゾート。ついにメキシコ湾に到着しました

ガルベストン島にある「ガルベストン・アイランド・ステート・パーク」の西部にキャンプ場があります。
ここのキャンプ場を選んだのはもちろん自然の美しさもありますが、もう一つ、このガルベストン・アイランド・ステート・パーク一帯が、自然と防災をうまく組み合わせる“防災道路”を造ったと知ったからです。

「1900年にガルベストンは大ハリケーンに襲われて、6000名もの死者を出しました。そこで、防災関連の各部署が協議検討して“防災道路”を造ることを決定したのです」(ガルベストン市エマージェンシー・マネージメント。コーディネーション・ディレクターのウィリアム・ザゴルスキーさん)。
具体的には「ほとんど海面と変わらない標高しかなかったこの一帯を守るため、まず海岸線にコンクリートを引き、その上に17フィートの土手を築くことで海水の進入を防ぐようにしたのです。全長は約14マイルに及びます。そのころは牧場くらいしかなかったそうですが、現在はこの“防災道路”のおかげで一大リゾートとなり、また災害に襲われることなく現在に至っています」(地元消防士のチーフ、ダニー・ウエーバーさん)。

プリウスの傍に寄ってくるカモメとスタッフ
実際に見ると我が国の“堤防”のように視界を大きく遮ることもなく、緩やかに盛り上がり自然にとけ込んでしまって、そういわれなければ気がつかないほどです。

道路で防災を行い、しかもリゾートとして発展できた貴重な例でしょう。



ガルベストン島(Galveston Island)

テキサス州ヒューストンの南約50kmにあるガルベストン島は、『メキシコ湾のマンハッタン島』とも呼ばれている所であり、海浜公園や自然との触れ合いの場所として多くの観光客に親しまれています。

メキシコ湾に面した海岸線は、熱帯風や台風にしばしば襲われており、防風壁があるにもかかわらず、大きな被害が出ています。自然公園としても整備されており、海岸でのキャンプや釣り、ボートなどが楽しめます。自然や環境保護のため、公園の利用には厳しい規則が定められており、美化保全を積極的に行っているのです。

調査のポイント
美しい海岸での実際にキャンプを体験し、人間社会と環境との融和の現状を調査する予定です。



6月17日

ECO-MISIONもすでにロスアンゼルスを出て13日目。
いよいよ中盤に入りました。

で、今後の活動へのパワーの充電と、自然環境との取り組み調査をかねて、テキサス州はヒューストンの南に位置するガルベストン島でのキャンプにのぞみました。


今日の隊長のひとこと
『(インタビューというと堅くなってしまって……)普段通りのにぎやかさでちゃんと質問しろよな!』

 


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